チベット展 北海道八雲町の居酒屋

KUSHIBIKI2009-11-16

ちょっとどんよりした雲が広がっているが、雨は落ちてきそうには無いので、ニョウボと上野から日本橋方面に出かける。

上野の森美術館で「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」と題する展示が開催中で、招待券を貰ったので。

10時過ぎに会場に到着したが、平日の割りに観客が多いですね。まあ、我々のような年金生活の暇人が多いようですが。

入り口に箱が置いてあって、中にはおみくじのような物が入っている。一つ取り出すと中に書いてあるのがあなたの守り神ですという趣向。引いてみたら「知恵をもって悪を倒す神 ヤマーンタカ」だそうです。顔はどうやら水牛になっているようですね。

会場に入ると、いきなりチベット仏教美術の精華に圧倒されますね。ちょっと気づいたことですが、仏像などは金属の薄板を打ち出して成形したものが多いように思える。日本ではほとんど見ない技法ですね。大体が鋳造で造られると思います。

カーラチャクラ父母仏立像というのは、チベット仏教でよく話題になる以前は歓喜仏と呼ばれていた仏像です。男女の仏の結合が世界を現すのかな、別に楽しんでいるわけではないので父母仏と呼ぶことにしたらしい。下に示す写真は女仏の背中側です。手やら顔やらたくさんあるのでわかりにくくなっています。地元チベットでは一般信者に見せるのは不謹慎だと、錦の着物を着せて、仏殿に安置してあるそうです。

更に見ていくと、私の守り神ヤマーンタカの父母仏も有りました。かなり大きい。顔は確かにいかつい水牛です。

不謹慎と思いながらも下から覗いてみると、たくましい矢が的を違わず貫いているところもしっかりと表現されていました。

仏具として展示されていた高僧の頭蓋骨で作ったという容器は、普通の水を入れると聖水に変化するそうです。最近良く売られている健康に良い水を作る機器よりも有効かもしれない。大量生産してねずみ講で販売するのは無理かな。

私の本性から、ついつい不謹慎な見方をしてしまうところも有りましたが、全体としてはとても荘厳で感銘を受ける展示でした。チベット史などを少し勉強してから、もう一回来てみたい。

  

その後、先日テレビで紹介された「ご当地酒場 北海道八雲町」という店に昼食をとりに、地下鉄で三越前に出ました。八雲町の漁協が中心となって開店した海鮮居酒屋で、ランチもやっています。丁度12時ごろに入店したのですが、満員でちょっと待たされて、限定焼き鮭いくら丼は既に売り切れていました。客は近所のビジネスマンが多いようですね。

私は北海道海鮮丼(右上写真)、ニョウボは刺身定食を取ります。出てきたものは、結構見栄えも良いし、味も中々です。店内が暗いので、写真はいまいちです。食材は八雲町直送とのこと。刺身の中には黒ソイやホッケも入っているみたいだけれど、見た目ではわかりません。ホッケの刺身はこの店ぐらいでしか食べられないという話ですが、わざわざ食わなくとも良いような。

ご飯も美味しかったのですが、味噌汁は地元の味噌だろうけれど、白味噌で相当に甘くて東京育ちにはちょっと合わない。テーブルに置いてあった「まっ黒いんでなイカい?」というのはイカ墨を混ぜた塩で、地元産。ほんのりイカ墨の味がしてご飯に振り掛けるだけでも美味しい。黒いので振りかけた量が良く分かるので塩分取りすぎにならないというのは良い観点だ。

此処も結構使える。

  

その後東京駅前から有楽町に出てJRで帰った。