データロガー

KUSHIBIKI2006-07-04

酒呑童子のエコラン講習

エコランで進歩していくためには、走行記録をきちんと付けていくことが必須です。

キャブセッティングや減速比、空気圧、その他色々の仕様を記録することは勿論、走行状態の記録は必須です。

初歩的には、テープレコーダ、今ならICレコーダやら何やらを積んで、エンジン音を記録することでエンジン運転時間を記録し、同時にドライバーが速度や現在位置を読み上げることで、走行条件がわかります。

これで転がりテストをしているのが、高橋エコラン実験室のここ、

http://www8.wind.ne.jp/takumi/j05.html

このサイトは他にも色々の実験をしていて大変参考になります。

走行記録をとるには、近頃売り出しのハンディGPSも使えます。マシンに積んで走行記録をとり、後でパソコンでデータを読み出せば、コース上をどのように走っていたか、速度変化はどのようになっているかがたちどころに読み取れます。

2004年の鈴鹿エコパでチームエネラボに積んでもらって記録したデータがあるはずだけれど、直ぐには発見できない。ただ、記録によればピットレーンを出たら1コーナの先まではインベタで走るようにとの主催者指示にもかかわらず、ピットレーン出口からいきなりメーンコースを横切ってアウトへ寄っているのがわかる。

登りでは、25km/hで加速を始めて38km/h(だったかな)まで引っ張るとの指示にもかかわらず、加速開始は20km/h程度で、30km/h程度で加速を終えてしまい、それがだんだん悪い方へ転がって、セルモータの使用回数が多いことによるバッテリ消耗でリタイヤしたのではないかと言う結果も読めました。

原因の一つは、指示がドライバーにわかるように伝えられていないこともあり、ドライバーの理解力も不足していたであろうこともあります。でも、練習走行でこのようなデータが読み取れれば、指示の仕方もドライバーの理解も変わるでしょうし、結果ももっよ良くなったかもしれないと言うことです。

いずれにしても、走行条件を記録して解析することは重要だと言うことです。