蒲焼の関西と関東
ちょっと雲は薄めだが、今日もムシムシお天気。でも、今年の梅雨は雨がしとしととはならない。全部九州で降ってしまったのかな。
口蹄疫はほぼ制圧できたようだ。先ずはめでたいと言いたいが、これから畜産を立て直していくのは大変だろうね。お見舞い申し上げます。立て直しの大変さは大相撲どころじゃあない。
ちょっと買物をして顔を出したまるます家は、金曜としてはずいぶん客が入っていますね。ロの側の18番に師匠が居て、その隣が空いていたので座ります。
料理はあっさりとモロヘイヤを貰いましょう。師匠とは世間話などをぽつぽつと。
そこでも話しを出したのですが、この時期になると蒲焼の関東風と関西風の違いが良く話題になる。特に背開きにするか腹開きにするかと言ったところがね。
そうすると、食文化研究家なんていうのがしゃしゃり出てきて、関東は武士の社会だから、腹を切るのを嫌って背開きになりました。関西は商人の社会だから腹を割って話し合うのが良いのですなどと言う。
でも、武士の文化をちょっと考えてみれば、こんな説に何の根拠も無いことは直ぐにわかる。
反証になりそうなお話を書いておこう。でもこれも私が最近考えたことで、根拠が無い点では大して変わらない事ではあるけれど、納得してくれる人が多いんじゃあないのかな。
自分で腹を切るのは、武士だって町民だって嫌なことだけれど、人に切られるとなるとちょっと違う。武士の場合は、体の前を斬られるのは、敵と正々堂々立ち会った結果だから、そう恥ずかしいわけでは無い。
だが、背中を切られるということは、卑怯にも戦いを避けて逃げようとした結果だから、とても恥ずかしい。
こう考えれば、武士社会だから背を割く方が喜ばれたなんていうことは無いことがわかるだろう。
もう一つは、関東の蒲焼には頭が無いが、関西の蒲焼には頭が付いている。武士にとって、腹を切るのと首を取られるのと、どっちが嫌かと考えてみるのも良かろう。ただし話が長くなるので、詳細は書かない。昨年書いたような気もするし。
ちなみに、近藤勇は腹を切ることを許されずに、斬首に処された。
私がこの件について良く書かれていると思っているサイトは、これだ。
http://www.unasige.com/indexzatugaku.html
もちろん、切腹を嫌ってなどと言う説は論外だとも書いてある。