NATS杯省エネカー競技会

KUSHIBIKI2010-06-05

今日、明日と千葉県成田市内の日本自動車大学校(NATS)のコースで開催される第21回省エネカー競技会の冷やかしに出かける。ただしこれが大誤算。

日本自動車大学校http://www.nats.ac.jp/pc/home.html

ちょっと雲が多いお天気の下、朝7時に出発。天気予報では午後は雨になりそう。それが10時過ぎに現地に到着した頃から雲が多くなり、小雨がぱらついたが、予報に反して午後は良いお天気になった。日差しはかなり強いが、風は爽やか。

先ずは、昨日用意した私の過去の省エネレース参加の間に溜まったあれこれを省エネ研事務局に引き渡して、学生チームなどに適当に活用してもらうようにお願いした。30年前からだから、ずいぶん溜まっている。今回の分は主にガソリンレース用で、まだ電池レース用の機材が残っている。これは秋の電池レースの際にでも処分をお願いしよう。

酒呑童子のエコラン講習

エントリーリストを見ると、芝学園と言う中高一貫校が初参加ながら4台をエントリーしていると言うので、様子を見に行く。聞くところによると、中々評判の高い進学校だそうな。

車体を見せてもらうと、初心者チームが良くやるような間違いが随所に見られますね。例えばこれでは必ずと言ってよいほど走行中に駆動チェーンが外れる。チェンガイドで外れ防止をするのは間違いです。

  
  芝学園車、新型カブエンジンを使っている/ブレーキテスト/ファイアーボールの新しい前輪周り

タイヤも一台は古いミシュランですが、残り3台はスポーツタイヤを使っている。これも初心者が良く間違えるポイント。タイヤぐらいで性能が変わることもないだろうと思いがちだが、省エネレース用のタイヤを使うかどうかで、上位にからめるか、その他大勢で終わるかの境目と言っても過言ではない。

これは今日持ってきた色々の中にミシュランタイヤとラテックスチューブがあるので、使ってみるように渡した。

工具などの整理箱も中々大掛かりですが、あまりに整理しすぎて、必要な工具セットをそろえるのに、あっちから出しこっちから出しと却って手間がかかりそうだ。スパナはスパナ、ドライバーはドライバーとサイズ違いをずらりと並べてみても余り意味はありません。

大掛かりな修理などは別にして、レース会場での調整点検作業に使う工具はかなり限られているので、それを小さくセットにまとめてマシン一台ごとに用意する方が効果的でしょう。

車検場の様子を見に行きますが、あれ!いつもメインで動いている京葉工高、日工大OBの姿が少ないですね。省エネカー研究会のメンバーも少なそうです。

どうやら今回は、NATSの先生と学生がメインになって運営するようです。

総進行係の下総工高の中西先生がてんてこ舞いしそうですね。

昼食弁当が余っているので食ってくださいと言うのを、つい受け取ってしまったのが、間違いの元だった。

練習走行も一段落したところで、芝学園の先生を連れてファイアーボールチームの見学に行った。このチームの車体はカーボンハニカムのガチガチだけれど、エンジンの出力軸周辺から後輪軸に向けて、直線のステーを入れてある。

このステー一本有るかどうかで、駆動系の信頼性が全く違うと言うのがチームリーダーハセヒロさんの説明。そういう話をしてもらいたかったんです。

T−ONEにも案内したが、こちらはスチールフレームで、エンジンをがっちり抱え込んだ太いメーンチューブがそのまま後輪軸へ伸びて、その下にはやや細いチューブでトラスに組んである。

東京農工大チームエネラボは、今のメンバーの先輩世代に、チェーンが外れて困っていると相談されてフレームを見ると、エンジンと後輪軸との間にステーが無くて、剛性不足が見て取れるので、鉄のアングルで、エンジンと後輪ブレーキ取り付け部の間を突っ張ればチェンは外れないと助言した。そんなもんで効くのかどうかかなり悩んで、結局駄目で元々と付けてみたら、決勝レースを無事完走出来たという事があった。

今のチームにもその技術は伝承されているようで、そのアングルはきちんと付けてあるように見える。

何処かのチームに、こうしたほうが良いですよと助言して、おかげで決勝で完走できましたと礼を言われても、メンバーの世代が代わると伝承が途切れてまた同じ問題に悩むと言うチームも多い。

色々な課題を、このように解決したという秘伝書みたいな物がまとめられるかどうかが、特に学校チームのようにリーダーもメンバーも入れ替わっていくチームで、それなりの成績を維持できるかどうかの境目だろうね。

ここで、具体的チーム名を挙げているのは、課題を抱えていそうなチームの一例として、課題の具体的なイメージを持っていただくためで、他のチームは課題が無いと言うわけではないので、お許しを。

  
  広島から10時間で飛んで来たRX−8と埼玉のCR−Z/ちょっとだけ痛車/バーベキュー大会

燃料計測委員も、広島からRX−8を飛ばして無事到着し、いつものメンバーがそろったところで例によってバーベキューの買出しと準備。

バラも大きな塊り肉を用意してくれたので、豪勢なバーベキューになった。隣のサイトでは、芝学園チームも夕食の肉煮込みうどん?を用意していた。

大鍋で野菜と肉を醤油だしで煮込み、うどんを放り込むだけだから、定番のカレーと違って鍋や食器を洗うのは簡単だし、一つ鍋で出来るしで、良いアイデアかもしれない。

 
芝学園の夕食準備/バラが持ってきたラムバラのダッチオーブン蒸し焼き

その先生をこちらに呼び込んで、色々と体験談や昔話に花が咲いて、寝るのは午前様になった。ビールの差し入れありがとうございます。