段ボール肉まんは捏造と弥生はいつから!?展

KUSHIBIKI2007-07-19

数日前から話題になっていた中国の段ボール肉まんはどうやら報道による捏造らしいと。

昨夜のテレビで第一報が入っていたが、今日発行の週刊誌にもう記事がある。どこかの有名中華料理人に作らせて、やっぱり食えないという日本の報道番組もあったが。

でも、日本のテレビならこんな捏造をしても、報道局長辺りが番組で頭を下げると捏造の本人の責任はうやむやになるみたいだが、中国でこんなことをやると、国家の威信を傷つけたと逮捕されて、懲役何年かは免れないのではないか。

そうなると捏造の動機が分からない。とても懲役に見合う利益があったとは思えない。

まあ、少なくとも肉ではあったということで、日本と同じレベルか。

それとは関係なく、国立歴史民族博物館で開催中の「弥生はいつから!?」展を見に行った。

従来の定説は弥生時代の始まりは紀元前5世紀頃とされていたが、最近の暦博の研究から、紀元前10世紀頃までさかのぼる可能性があるという。その研究成果を一般向けに紹介しようという展示会。

でもなあ、一寸分かりにくいな。

さかのぼらせる根拠は、弥生時代の始まりごろとされる土器に付着していた料理のおこげの炭素14法による年代測定結果が、紀元前10世紀頃を示していること。

以前の炭素14法は、通常の炭素12に対して放射性炭素14の崩壊が一定の割合で進行し、炭素12と炭素14の比率を測定することで、絶対年代が分かるというものでしたが、最近の研究結果で、時代ごとに炭素12と14の比率が変動していて、単純に経過時間と1対1にはならないということが分かってる。

そこで年輪年代法が登場。木の年輪は毎年一つずつできて、しかもその年の気候によって成長の幅が異なる。そのパターンはある程度広い地域で同じになるので、絶対年代が分かる木材、例えば建設時期が明らかな寺院の建材を基準にして、古いほうへ年輪パターンの一致する部分を継ぎ足していけば、紀元前のかなりの年代まで絶対時期が分かる。

そこで年輪ごとに炭素14法の測定を行えば、炭素14法の測定値と絶対年代との関係が補正できると。

で、その補正をやった結果からも、弥生時代の初めごろの土器に付着していたおこげの年代は紀元前10世紀頃の可能性があると。

ということを言いたい展示なのだろうけれど、いまいちその辺りが明確に出来ていない。もちろん上記の私の解説も分かりやすいという気はないが。

最初に年代の測定法の展示があって、その後年代ごとの土器の展示があって、見ていくとその中に「炭素14法の2400年問題」という言葉が出てくるのだけれど、前に戻ってみてもその言葉が大きな話題になっている展示がない。また、炭素14法による年代表示の基点は1950年らしいのだが、それをはっきり表示しているパネルも見当たらなかった。

なんか、舌足らずの展示という印象だね。

一般展示に、日本の旧石器時代はいつから?に関する捏造の紹介もあるよ。

最寄の京成佐倉駅にはこんな看板(右上)が。まだ担ぎ屋のおばちゃん健在だ。柱の奥には荷物を一寸休ませるための台もある。

その後、東京区部を横断して野方の秋元屋へ。

今日はいつもと違うパターン。ホッピーは同じだけれど、生レバが先ず食いたい。となるとレバ串でもないので、トマト巻きと。生レバは一応にんにくでと。でも、塩、ごま油も試してみて。

煮込みの玉子付を頼んで。最後に三冷を一杯。何かまとまらなくなった。