中古エンジンを使う場合のバルブ摺り合わせ

KUSHIBIKI2007-05-10

酒呑童子のエコラン講習

Q:中古エンジンを使う場合、バルブメンテナンスはどうすればよいか。例えば摺り合わせの効果は。

A:素人がやって摺り合わせがうまくいくとは思わないこと。ヘッドとバルブを新しいものと交換することをお勧めする。圧縮テストで問題が無ければそのまま使っても良いかもしれない。ちょうど馴染んだところということも無いではないし。

バルブシートの適切な形状は経験的に決められている。長年使って磨り減って、バルブとバルブシートの接触幅が広がった状態から更に摺り合わせで拡げても良いことは無い。

新品の部品を使ってなじめば、エコランで使うぐらいの運転時間では問題になるほど磨耗することは無い。変にいじって部品を壊さなければレースにずっと使える。安いもんだ。

新品の部品同士は摺り合わせの必要は無い。十分な精度で加工されている。レース雑誌の記事などで、工場から出た状態から摺り合わせを行えば必ず性能が向上するなどということは信用しないこと。それはレースのプロメカニックがレース用の基準で摺り合わせをした場合。素人がやってその水準に達するわけが無い。

摺り合わせの手つきから、性能が出るように拝み倒すとかいうけれど、拝まれても燃費は伸びない。