エコパのブレーキテスト

KUSHIBIKI2007-05-08

酒呑童子のエコラン講習

先日の講習会での私のお話の補足や当日の質疑応答などについて出来るだけ書いていきたいと思います。

Q:エコパのブレーキテストは厳しいと思うがどのように対応すればよいか。

A:特に厳しいとは思っていない。

もし通過が難しいと思っているならば、下記の点を確認して欲しい。

1:後輪にブレーキをかけていると思うが、チェンの油がリムやブレーキシューに染み込んでいる例が多い。台所用の洗剤などで水洗いすると回復する。ブレーキクリーナーなどの脱脂溶剤には洗浄後にさびないように潤滑剤を添加している場合があるので、この場合は役に立たない。

2:ママチャリ用のブレーキシュー、スーパーなどで売っている安いブレーキシューは利かない様に出来ている。重心が高く前かごに荷物が山のように積んである状態で前輪ブレーキがキュッと利くと転倒する。一流メーカー製の軽スポーツ用シューは、前後ブレーキを上手に使うことを想定して確実に利くことを優先している。部品としてはこのクラスぐらいで十分ではないか。写真はシマノ製の例。

3:ブレーキシューはリムにぴったり当たるように削っておくこと。

4:ブレーキキャリパーは、実はママチャリ用の剛性の低いもののほうがキュッと利くが、スピードコントロールが出来ないので、一流メーカー製の軽スポーツ用を使うほうが良い。静摩擦と動摩擦について考察すること。

5:ブレーキワイヤーは、インナー、アウターとも新品を使い、十分にグリースを流し込んでおくこと。取回しにも注意して、レバーにかけた力が確実にシューに伝わるように考えること。拾ってきたママチャリから外したワイヤーで間に合うと思わないこと。

6:最後に一番大切なこと。ブレーキは車検を通すためにあるのではない。ブレーキはドライバーにとって最後の頼りどころ。確実に利くと信頼できれば、無駄な早すぎるブレーキを使う必要もないし、事故を起こして競技を捨てることにもならない。

7:最近は油圧式のディスクブレーキを使うチームも多い。私は使用経験が無いが、前輪に使うことが出来れば、ブレーキ効果は相当に向上する。



ご活躍のお役に立つようなら幸い。