渋谷の温泉施設の爆発と企業家の責任

これまでの情報から判断する限り、温泉に随伴して出るメタンガスの処理に問題があったようだ。

ガス分離槽はあるが、分離したガスを積極的に大気中に分散/放散する構造にはなっていないようだ。

大体温暖化効果ガスであるメタンをそのまま大気中に放散するというのも無茶だと思うのだが、爆発性のガスが室内に滞留することを検出することも考えていないようだ。

こういう事故が起こると、行政の規制や監視が不十分だった、もっとしっかりしろという声が上がるが、行政の経費節減、小さな政府という目標と相矛盾する。

東京の地下にはガス田がある、ガスが溜まれば爆発するということは、一小市民である私でも知っていることなのに、事業を起こそうという者が知らないとはどういうことだろうか。もし無知が原因で事故を起こせば、再起不能となるような社会情勢が作られるべきではないか。ここの設備システムを作った企業の責任も問われるべきだろう。

北海道の偽牛肉事件も同じ。こちらは内部告発があったのに、道も国も動こうとしなかったようだ。

いつに無く堅い話になってしまった。心覚えとして。