カムチェンテンショナ

KUSHIBIKI2006-06-13

酒呑童子のエコラン講習

カブエンジンのカムチェンテンショナは、このような構造です。

ホンダのサービスマニュアルの内容を引用させてもらうと、

自動調整式カムチェンテンショナー

自動調整式カムチェンテンショナーの採用により、熟練とコツを必要とした定期調整作業が不要となりました。
このテンショナーは、オイルたまり内のオイル量でプッシュロッドの位置を確保させ、スチールボールバルブをプッシュロッドに内蔵し、微少ストロークの遊びを備えると同時に、大きな動きはオイルロックしてチェンの遊びによるカチカチ音を防止すると共に、チェンの張り過ぎによるウナリ音をなくすために小荷重のテンショナースプリングで構成されています。

注意

このテンショナーはカムチェーンからの飛沫オイルをテンショナーのオイル溜りに導入していますので、オイルが一杯になるまでには、始動後約3分が必要です。

以上引用。

と言うことで、このカムチェンテンショナは、オイルが入っていないと働きません。エンジンを立ててシリンダヘッドを上向きにすると、このテンショナーシステムは頭下がりになるので、オイルが溜まりません。結果、テンショナは全く働かず、カムチェンはだらだらになります。

何も知らずに、エンジンを滴下潤滑にして、ヘッドを上に立てると、こういう落とし穴があります。

怖いですね。