私が自殺候補? 続報

KUSHIBIKI2006-03-03

飲酒量が多いほど自殺リスクが高まるというネタの元がわかりました。

厚労省の「多目的コホート研究」というのが発表しました。要約はここ。

http://epi.ncc.go.jp/jphc/rnews/news020.html

もう少し詳しいのはここ。

http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/31/alcohol_suicide.html

このコホート研究とは同サイトから引用すれば、

「研究の目的
日本各地にお住まいの約10万人の方々から、その生活習慣についての情報を集め、10年以上の長期にわたって疾病の発症に関する追跡を行うことによって、どの様な生活習慣が疾病の発症に関連しているのかを明らかにすることを目的として、本研究が行われています。」

ということで、今回飲酒習慣と自殺リスクとの間に関係が有りそうなことが明らかになったので発表しました。ということらしい。

そして3月1日付け同サイトのリサーチニュースによると

「習慣的な大量飲酒は自殺のリスク要因であることや、アルコール乱用者の間では自殺リスクが高いことが知られています。今回の研究でも、習慣的に大量飲酒をする人の自殺リスクが2倍以上高くなることがわかりました。
さらに、予想しなかった結果ですが、飲酒しない人のリスクも2.3倍と高くなりました。飲酒しない人のうち、飲んでいたが止めた人の自殺リスクは、時々飲む人の6.7倍と、特に高いことがわかりました。」

とあって、飲酒しない人の自殺リスクが高いことが新しい知見です。そして、特に「飲酒しない人のうち、飲んでいたが止めた人の自殺リスクは、時々飲む人の6.7倍と、特に高いことがわかりました。」ということに注目しています。

飲酒する人の自殺リスクが高いことは既に知られていることなので詳しくは書いてありませんが、飲まなくなった人と同様に、これまで時々の酒を楽しんでいた人が常習的に酒を飲みだしたり、これまで酒を楽しんで飲んでいた人が深酒をするようになれば、何か大きな問題を抱えているであろう事は推察が付きます。

自殺リスクが高まっています。こういう人が統計値を押し上げているのではないでしょうか。

私だって、これからは酒を一滴も飲んではいけませんと言われたら、生きてる甲斐なんか無いと思うことでしょう。また、急に酒の量が増えたら、何か悩みを抱えているときでしょう。

報告には、「この研究は、お酒を飲まない人が時々飲めば自殺リスクが低くなることを示すものではありません。」と書いてありますが、『研究班は「飲まない人で高い理由は不明だが、酒量を適度に減らすことが自殺防止に役立つということは言えそうだ」としている。』ということは書いてありません。この部分は完全に共同通信記者のでっち上げです。

酒飲み諸君、これまでどおりの酒量を続けることは決して自殺リスクを高めることにはなりません。安心して飲み続けましょう。