省エネカーレース

KUSHIBIKI2004-09-05


今日は決勝でした。昨日の予選は、減速比が少々足りずボリュームを絞って走っていたので減速比を更に落とします。90/12です。それ以上遅いギヤは持ってきていない。お手伝いいただいている地元自動車メーカのエンジニア、プリンス氏と千葉黎明高の布施君にお願いします。

もう一つ、昨日の予選走行で、ステアリング系にリベットのゆるみが出ているので、これは日工大OBの森君と、京葉工OBで、大産大ソーラーカーチームの須藤君にリベットの打ち直しと接着をお願いします。

アライメントは、もう少し右癖のほうが走りやすそうなので、少々調整して、空き地で転がして確認します。無人では結構右癖ですが、荷重がかかった状態ではどうなんでしょう。

作業をお任せしている間に、一寸横になってひと眠りが出来ました。かなりすっきりしました。

決勝走行は12時30分から。まあ、準備万端なつもりでスタートラインへ。周辺の作業も滞りなくスタート待機。ピッ、ピッ、ポーでスタート。

まだこの減速比でも速過ぎますね。ボリュームの落としどころを探ります。3A弱あたりがを一応のねらい目。ボリュームを動かしても、その結果が出るまでに、30秒くらいはかかります。1周が1分半足らずくらいですから、狙いどころを定めるにも数周かかります。

先ずはこれくらいかと言う見当で、15分毎の積算消費電流を目処に判断していきます。まずまずのところか。

トップグループからはかなり遅くて、遅いチームとはかない差が有る速さです。と言うことは、後ろから速いチームが迫ってくることを考えながら遅いチームを追い抜いていかなければならない。

これが結構大変なんですな。遅いチームと言うのは、実は走り方にも慣れて居ないと言うことで、ライン取りは一定しないし、後ろを見ていない。

今回の決勝走行では、実のところ何台かのマシーンと接触して、左に押し込めています。サイドで当たっても何のこともない私のマシンを利して、無作法者に対しては接触を避けませんでした。

それをしないで、右側を走っていれば、高速のマシーンの進路をふさぐことになります。

中で、もう少し何か出来たか、出来なかっただろうなと思っているのは、ゲートあたりで遅いマシンを右から抜こうとして、相手が譲ろうとしないものだから、左に押し込めてやっと離れたと思ったところに、間に名城のNOVAが突っ込んできたところです。右にはもう一台入ってきているのが分かっていましたから、私としては動きが取れなかった。NOVAとしても進路の選択が出来なかったのでしょう。

間を押しのけるように接触しながらNOVAが通過しました。その後直ぐにNOVAがピットインしたので、何か接触に起因するトラブルかと心配しましたが、後で聞くとそうではなかったようです。また、名城大チーム顧問の先生からその後直ぐに私のチームに対して接触の詫びがあったとのことです。これはお互い様のことで、私もゴール後にNOVAのドライバーに話しかけて、お互いにどうしようもない状況であったことを確認しました。

左に居たマシンは自覚しているかどうか。オープンホイルのマシンだったと思います。

他に、はた迷惑だったのはブルーのフルカバーのマシンと白いプラダンの大きなマシン。どちらも遅いのに白線の直ぐ左側あたりを走って譲ろうとしませんでした。後、黄色の小さいマシンもイマイチのコース取りでしたね。

決勝走行の途中で雨が降り出しました。スクリーンの外側は水滴が玉にならないように、内側は曇らないように薬品処理をしていますが、外側はあまり効果がないようです。見る見る水滴だらけになって視界が限られてきます

白線とパイロンがかろうじて見えるので、それを目安に白線の左側を走るように心がけますが、なかなか難しいものです。それでもトップグループはどんどん追い抜いていきます。私としては、そういうチームにはコースが見えていると信じてその後を追います。

コースの狭い部分で、いきなり左からぶつけられました。青い大きなマシンで、私のほうにも相手にも被害はなかったようですが、コースが見えていたのでしょうか。

しばらくして雨が上がりましたが、水滴のところに日が当たるとそれも見難い。

ステアリング関係は、ゲート先の段差をハンドルを放して抜けるようにしてからは過剰な負荷はかかっていないようで、ハンドル位置の異常は出ていません。

電圧は予定より少し下がりが大きい。積算電流は良いところだが、充電の感触から、イマイチ信用できない。

中盤の1時間ほどは、ドライバーとしてはほとんど具体的な記憶無しで過ぎていきます。

後30分ぐらいになると生き残れるかどうか考え始めます。消費積算電流から見ると生き残れそうなのですが、バッテリ電圧から見ると一寸苦しそうです。

残り15分で、生き残りが苦しくなったので、ボリュームを絞って最後まで走り続けるほうを選びます。コースサイドはもう死屍累々。中に惨めったらしくのろのろとコースの内側寄りを走っているのも見えます。こういうドライバーは最後まで変わらない。私も外から見ると同じように見えるのかな。

2時間を少し過ぎてゴールラインをやっと越えるが、チェッカーフラッグが振られていない。やれやれトップはどこに居るのか。もう一周を目指して走り続ける。ピット前まで来るとオフィシャルがゴール後の集合場所に誘導しているが、こっちはまだチェッカーを受けていないので、かまわずゴールラインへ向かう。

うう、ゴールはしたが、その直前にチェッカーは仕舞われていたような。

直ぐに左に寄せて止めると、オフィシャルが寄ってきてハッチを開けてくれました。

チームメンバも寄ってきて、マシンから這い出します。

マシンはゴール後の集合場所へ持って行きますが、オフィシャルが、「ドライバーは飲み物を飲まないように」と警告しています。

エエッ、もう脱水症状で死に掛けているのに、そんなことを言って、死人がでたらどうするつもりだ!!!?。実際は気温が低いので当日はそんなことはありませんが、何を考えているんだろう。ドライバーの体重が3kg以上減っていたら失格の可能性がありますとは説明があったが、ドライバーの生存のほうが重要だろうに。

その後、ドライバーの体重測定、オモリの存在確認があり、さらにバッテリを切り離して、メインスイッチを切った状態でボリュームを上げて車輪が駆動されないかの確認がありました。

これは本当に意味のある確認になっているのでしょうか。隠し電源のチェックをしているつもりのようですが、裏をかく方法はいくつも考えられそうです。

昨年も、何か意味の感じられないチェックが多くて印象が悪かったのですが、チェック対象は変わっても今年も同じような印象でした。

ま、競技は無事に終わって、記録は予選に及ばず、順位はかなり落ちました。 それでも仲間は喜んで祝福してくれたし、私としても妥当な結果と思っています。

でも、もっと良い結果を出せるはずです。根本的に考え直しましょう。

表彰式に出た後、お手伝いいただいた仲間にお礼を言って解散。

22時に無事帰着。帰りの車中と自宅に帰ってからの実感で和歌山の地震を知りました。今日お会いした方の中にも和歌山関係の方が何人かいらっしゃいます。被害の無かったことをお祈りいたします。

結果は改めて書きます。写真は帰りの上郷サービスエリヤで買った少々怪しげな名古屋土産。