省エネカー

KUSHIBIKI2004-08-22


今日はいよいよWEM スゴウ大会の決勝日です。5時40分に起き出し、昨夜から充電していたバッテリーを車に積み込んで出発です。昨日の道を逆にたどって、6時40分ごろゲートに着くと、まだ開門していません。行列して待ちます。前はT−Worksチームのようです。

7時に開門して、パドックへ乗り入れます。ピットのシャッターを開けて、置いていったマシンの安全を確認します。無事です。

先ずはバッテリの保温補充電の準備をします。この世界では、信じられないことにバッテリを60度くらいに保温しながら、15ボルト見当まで充電します。

走行登録を済ませてから、車検です。総重量と電気系統の確認のみ。総重量は90キログラム見当のチームが多い中、ドライバーの重量が大きい当チームは132kgと、たぶん最重量級。

9時30分から今日の公式練習です。昨日緩んでしまったスプロケットのねじを確認して、スタート準備です。ジャンクヤードの若松君が手伝ってくれます。

予定通りにスタート。ともかく1時間連続して走行して、各部の確認や走行モードを確かめます。最初の一周は集団になっているので、様子を見ながら走行します。裏ストレートはボリュ−ム全開で下っていくと70km/hを優に超えて、回生は4Aを少々超えるぐらいです。Whatt Meter Vr.2 は、回生電流も読めてなかなか優秀です。最初はバッテリがほほ満充電の所に回生がかかるとバッテリ電圧が高めになります。これが60Vを超えるとモータの制御回路の許容電圧を超えてモータが死にます。さいわい53Vくらいに留まるようです。

裏ストレートの終わりで制動をかけて40Rは40km/hを進入の目安とします。もう少し余裕がありますが、無理をすることもありません。ボリュ-ムを絞って回生制動を使いたいところですが、コックピットが狭くて身動きもままならず、ボリュームの細かい制御は無理です。ハンドブレーキでギャーと減速します。上位チームは回生をうまく使って下りも無理には飛ばさず、のぼりはすいすい登って平均速度を高く維持しますが、うちはのぼりが遅いので、下りの速度を高くして急制動をかけることで平均速度を上げるしかありません。

その先は成り行きで行くしかありません。その先の最低地点のカーブは無制動でいけそうです。最高速度で55km/h見当。

ダンロップゲートに向けての10%勾配はゴリゴリと登ります。16km/h見当。

無事一周。1,2コーナは速度が乗らないので、問題ありませんが、3,4コーナは結構速度が乗って厳しいです。制動せずに55km/hほどで突っ込んだときは、コーナの先でアウト一杯まではらんでしまいました。この30Rが50km/hで進入できると言うことは、馬の背の40Rも行けるはずですが、30Rは後半が登りにかかるので、減速できると言う安心感があります。

このあたりのコース取りについては、仙台2工高の佐藤先生に「ライン取りがうまい」とお褒めをいただきましたが、運動性に余裕がないので、レコードライン狙いで行かないとならないと言うだけです。

トップグループには、のぼりですいすい抜かれますが、裏ストレートの終わりではこちらが追いつくので、お互い譲り合っての走行です。

そんなこんなで58分ごろに6周のゴールラインを越えたので、もう1周してチェッカーをもらおうと思ったところ、ダンロップののぼりでバッテリが尽きました。やっぱり古いバッテリは大分衰えているようです。休み休みで登りきってピットへたどり着きました。

ラップタイムは7分台に入って、鶴亀さんの後ろです。

スーパーエナジーはまた1周目にコースアウトしていましたが、回収して1周だけ走れたそうです。

千葉黎明高校の石井先生と梅郎さんともうお一人が特製梅干を持って応援に来てくれました。梅干はクラブの資金稼ぎのために部員たちが作っている無農薬無添加の手作りです。ん、旨い。

開会式は、一寸顔を出しただけ。走行の注意などだけ聞きました。

12時15分にグリットイン。スタート前チェックの後、12時50分に乗り込み。黎明の皆さんが手伝ってくれます。

13時丁度にスタート。割合にゆっくりしたスタート。越生の島田さんは飛び出して行ったようです。1周目はまだ込んでいるので、押さえ気味で行きます。裏ストレートの終わりで先行組みに追つきますが、のぼりに入れば決定的に置いていかれます。鶴亀さんには、40Rで追い抜いて、ダンロップののぼりで抜かれます。

鶴亀さんとは、その後も抜きつ抜かれつでした、ダンロップののぼりで抜かれて、ピット前に出るときには大差をつけられているので、そうは見えないかもしれませんが、裏のストレートで追いついてその先で抜きます。

2周目のダンロップののぼりでトップにラップされました。

で、4周目のダンロップへの登りでパンクして、あえなくリタイヤで終わりました。

チューブの状態は写真のとおり。裏ストレートの終わりでリムブレーキ急制動しているため、リムが過熱してラテックスチューブが耐えられなかったのでしょう。次はディスクブレーキにするか、回生を使えるようにするか。

マシンをコースサイドに置いたままピットへもどり、その後ウイナーズサロン屋上で観戦します。高校生チームなどは、確かにライン取りが上手くはないし、意味の無い針路変更も目立つといっておきましょう。遅いのにアウトインアウトのライン取りをしようなんて思うんじゃない!!。有力チームはさすがにきれいに回っていきます。

スーパーエナジーはやっとコースを覚えたようで、順調に回っています。阿部さんも順調に走っているようです。

終結果はSUGOのサイトを参照。

重量級チームへの特別賞(ミツバのホーン)をいただきました。3番目に呼ばれたので、最重量級では無かった様な。阿部さんは、ハンス賞を取りました。お互いオメデトウ。

4時半過ぎに出て、途中矢板のあたりの例の渋滞で30分ほどロスをしましたが、後は順調に走って、9時前に無事帰着しました。

風呂に入って、女子マラソンの中継をテレビ観戦している途中で寝てしまい、目を覚ましたら野口の優勝インタビューでした。